



















エチオピア グジ ベンチネンカ 深煎り 200g
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最強のふたりが育てた、エチオピア グジのシングルオリジンコーヒー|Wete Ambela Coffee
【ストーリー】
エチオピア南部・グジの丘陵地にて、「生産の匠」メクリアと「輸出のプロ」エリアスが立ち上げたスタートアップ、Wete Ambela Coffee(ウェテアンベラ・コーヒー)。
ふたりは旧来の大規模流通に頼らず、小規模生産者と直接つながることで、より個性豊かでクリーンなコーヒーづくりに挑んでいます。
彼らは現地の学校への教育支援を続け、病院や発電所の建設も計画中。まさに「一杯のコーヒーが、未来をつくる」ことを体現する生産者です。
今回お届けするのは、グジ地域・標高約2,000mの自社ウォッシングステーションで丁寧に精製されたウォッシュドプロセスのロット。
深煎りでもフローラルでエレガントな香り。赤色や紫色のフルーツを思わせる甘さ。
このコーヒーを選ぶことは、ただ“美味しさ”を手に入れるだけではありません。
エチオピアの子どもたちの教育、そして小規模生産者の生活を支える一歩になります。
あなたの一杯が、誰かの未来につながっている。
そんな気持ちで飲んでいただけたら嬉しいです。
もっと詳しいストーリーは下へ進んでください。
香り★★★★★
酸味★★
苦味★★★
甘味★★★★★
コク★★★★
国 : エチオピア
エリア : シダモ地方グジ
農園/精製所:ベンチネンカ
品種:原生種
グレード:G1
標高 : 2250m
生産処理 : ウォッシュド
最強のふたりが創る、エチオピア発スタートアップの物語

―ウェテアンベラコーヒーの挑戦と希望―
私たちはメクリアとエリアスに同行し、エチオピア・グジのウォッシングステーションへ向かっていた。イルガチェフェとは異なる、赤土と緑の丘が織りなす風景を四駆で進みながら、彼らの熱い会話に耳を傾ける。話題は週明けに始まるカップオブエクセレンス(COE)のエントリー。発酵時間や新しいプロセス、ライバルの話など、コーヒーに関する話題は尽きない。そんな様子に、私はスタートアップの原点を見る気がした。
ウェテアンベラコーヒーとは?
2018年に創業されたウェテアンベラコーヒーは、エチオピアのコーヒー産業における新興勢力だ。背景には2017年のECX(エチオピア商品取引所)の規制緩和がある。これにより小規模生産者やサプライヤーも輸出ライセンスを取得しやすくなり、ダイレクトトレードが可能に。エチオピアのコーヒー業界に“個性”の波が押し寄せた。
代表のメクリアは、かつてイルガチェフェでホテルを経営していたが、24年前にコーヒービジネスに転身。サプライヤーとして著名企業に品質の高いチェリーを提供していた実力派だ。すでに自社のウォッシングステーションを持ち、精製技術にも長けていた彼にとって、制度改正は好機だった。

コーヒーと暮らしを結ぶ
彼らの強みは、品質だけではない。メクリアは地域の小学校に継続的に出資し、教室や教材の提供を行っている。医療施設や発電所の建設も視野に入れているという。「農家にとって、子どもの教育が最も大切」と語る彼の姿勢は、生産者との強い信頼関係につながっている。
「農家は何をモチベーションに働いているのですか?」と私が尋ねると、返ってきたのは「プレミアムとランチ」という答え。私が期待していた“働く喜び”や“誇り”とは違ったが、それこそがリアルなのだと感じた。彼らのシンプルな生活の中で、もっとも重要なのは「お金、食事、教育」だという。その価値観の違いが強く印象に残った。
最強のふたりと頼れる社長
ウェテアンベラの屋台骨を支えるのは、メクリアとエリアス、そしてメクリアの妻エナテネシュの三人。イルガチェフェの「Wote」とグジの「Hambela」から社名を取り、それぞれの地にウォッシングステーションを構える。
エリアスは、かつてエクスポーターとしてメクリアと仕事を共にし、起業に合流した人物。冷静沈着で流暢な英語を話す彼は、輸出業務を担い、陽気で豪快なメクリアと見事な対照を成す。エチオピア料理をもりもり食べ、ガハハと笑うメクリアと、静かにコーヒーを味わい気配りを忘れないエリアス。異なる個性が補完し合い、バランスのとれたチームを築いている。
実はこのチームをまとめているのが、社長のエナテネシュだ。モプラコで10年クオリティマネージャーを務めた経験をもち、メクリアと出会ったのもその仕事を通じてだった。明るく世話好きな彼女は、まさに“お母さん社長”。表には出ずとも、会社の中枢を担っているのは間違いない。
ワクワクする未来へ
帰国前夜、私たちはメクリアの自宅を訪問した。娘たちが庭でコーヒーセレモニーを披露してくれ、エナテネシュは家庭料理でもてなしてくれた。テーブルを囲みながら語ったのは、来年に向けた新しいウォッシングステーションの計画や、より良いコーヒーを届けるための目標。
“すでに出来上がった関係”よりも、“これから一緒に育てていく関係”にこそ、未来の可能性がある。そう思わせてくれる時間だった。
車窓の外に手を振るメクリアを見ながら、私は確信した。
この最強のふたりが率いるスタートアップは、まだ始まったばかりだと。

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